まず、最初に言うべきことは、
この本の二者択一以外で、第三の答えみたいなものがあるということで、
思考停止になってしまったら意味はないということ。

それが如実に出ている例として、
転職か現状維持かという話題があったが、
そのとき、悩んでいる人は今までいくつも試行錯誤をして
そして確実に積み重ねてきている。
というのは、それは常に判断と認識を繰り返し、
クリエイティブな選択をしようとしていたからだといえる。

逆に、安定か自分の夢かみたいな、こと意外で
選択があると「思い込んで」、現実を見ないのはNG。

著者はそこらへんをきちっと書いていると思うが、
ここをミスリードすると、単なる「矛盾本」になる可能性が高い。

そもそも、ロジックツリーなどのようなツールを、
論理とは一線を画すであろう「クリアイティブ」「感性」「直観」と
あわせて説明している点でもそういう点がある。
これは矛盾しているようだけど、あまり悪い矛盾ではないし、
むしろ、必ず起こる矛盾というようなふうに僕はとらえている。

結局、著者の言いたいことは、次の1点に集約できる。
それは、掲題されている問いの老婦人も友人も、将来のパートナーも、
全てを結果的に救う、車に乗せる方法を考えようと。
それって、今の時代には、「誰か」しか選べなく、
皆を選択するということが「選択肢」としてあがって来ないんだと。

昔も、今もそうだが、
仕事というものを選ぶということで、非常に同様の感を覚える。

著者は結局、結論をいえば、
ベンチャーが清算にあった後、仕事について、個人の仕事観とか、
選択肢とかそういうことに興味がフルスロットルで向いていった。
だから今がある。そういえるのだろう。
それがまさにクリエイティブチョイスといっていいだろう。

起-動線というサイトもかなり前から知っていたけど、
まさかそこの管理者の人とは。

リストの力はスルーしてたけど、チェックしてみてもいいかも。

この本の印象に残ったところは、
・目的を再定義する→例えば目的を細分化するか、大きくするか。
→これはアイディアのメタ化、具体化と同様でもありますね。
→実は、目的をいってもその目的のプロセスをイメージできないと
ほとんどイメージは共有できてないし、目的そのものを共有できていないということにもなりやすいです。

・偶キャリ的
偶キャリとはかかれてないけど、昔友人が言ってたので。
確かに偶然はよくあるが、仕事の選択も偶然であると。
だが、友人はスルーというか抜け落ちていたのがやっと分かった。
色々考えて動いているところで、見つかる偶然というのと、
本当の偶然というのがあるわけで、何もしてない偶然って
やっぱもろいし、ちょっと突付いたら潰れるだろう。
そこらへんを分かっていたとしても、その理解はこっちにはなかったので、
それならば「偶キャリ」ということもありえると。
再度いうと、偶然=何もしないことではなく、偶然=色々やったあとの
最後の詰めみたいなイメージとして理解している。


この本はオススメ。
選択肢という意味では、鳥居シンゴさんの「儲ける発想」と
かなり考え方が似ていて使える・・・。
自分にとって、タイミングが良い本ってのも大事。

必ず最善の答えが見つかる クリエイティブ・チョイス必ず最善の答えが見つかる クリエイティブ・チョイス
堀内 浩二

日本実業出版社 2009-04-23
売り上げランキング : 1002

Amazonで詳しく見る
by G-Tools