前作に比べてアップテンポさがないかもーと
思ったりしたが、最後の舞台挨拶シーンでキョンジャが
話す場面で、不覚にも目に熱いものが・・・。

ティッシュが足りんわ!

今更だが、学生の時に学んできた、
いわゆる在日の話がフラッシュバックしてくる。
要は、1世、2世、3世と世代を経るごとに、
「苦労」というよりも、変化を経て、
「在日」であることを言う、差別があったことを教えることが
逆に差別を生むみたいな考えがあったりする。

日本人を全てとは総括できるわけないが、
いわゆる「目の前」の問題を避けて、
遠くの問題を「温室」で語る人間はものすごく嫌いだ。
それは、政治的・宗教的・思想的な・・・話とは
全然別の次元であって、個人、もしくは所属集団、
生まれた環境、国、文化などを考慮すればいいのであって、
何か一括りにするのは、「多く」の場合、意味がない。

意味がないとは、分からないということで、
分かり合えないということになる。

パッチギ!をどのように観ようが自由だと感じた。

砂浜で飯を皆で食べるシーンで、
「力道山」が在日だったという話が出てくる。
在日ではなく日本人だと思っていたから日本人は応援した・・
みたいな会話が出てくるが、これは多分妥当かと。

人間は忘れていく生き物で、
また偏見や、恨みを持つ生き物で、
そして、そういったものに捕われることも、捕われずに
生きることもできる。

この作品はやはり、若い人にもっともっと観てもらいたいと感じた。

ただ、パッチギ!の前作もあるので、
どちらかといえば、そっちのほうがオススメで、
そっち面白かったら、こちらも見るべしと思ったり。