行ってきました。
IAMASという芸術に関することを学問している大学院での
公開講座が、OPENHOUSEになります。

狙うは「ラピットプロトタイピング」。

とりあえず雰囲気を写真でどうぞ。
ちなみに、僕らが作ったのではないです。優勝者のパスタです(笑)

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参加者は4チームに分かれて、10名弱くらいでしたか、
パスタとセロテープを用いて、どれだけ長く、机から伸ばせるかを
競います。

実際にやったことは「パスタ」と「セロテープ」で
「長くなるもの」を創った「だけ」なので、
やったことの報告は以上ですが、発見したことは
LEPIPのときと同じく結構あります。

まず、1つ目に、コミュニケーションというところで、
初対面の人がチームを組んでいるのに、あまり「ぎこちなさ」が
見られなかった点です。僕も楽しんでしまいました。
パスタで長くするだけなので、結局「頭」で考えてもしゃーない
世界です。だから、「手を動か」していって、そこで
ああ、三角形は安定するなーとか、束ねるといいなあとか、
どうしても重力で下がるからそれをどうするか。

講師からは、自然物もヒントになるかもしれない、建築物とかも
どうだろうとかいくつかヒントをもらいながらも、
あまりその話は聞かずに(笑)手を動かして、創っていきました。


2つ目の気づきとしては、
結果物が、色々な形、特徴がある5作品だったかな、になったものの、
チームが見つけたポイントを追うような印象を受けました。
例えば、重力がかかるから、引っ張るように釣れば、もっと
距離は稼げるかと考えたからこそ、ものすごい強力にパスタを束ねて、
セロテープで強度に固定したものができたりしたわけです。

僕らのチームは、ほとんどパスタ一本を使うところで、
なかなかキレイな恐竜の頭から尻尾までの曲線みたいな
きれいな曲線ができたのがすごく満足でした。距離はまあ、そこそでした。

そういう意味で、2つ目としては、試行錯誤していくところで、
結局何かを2時間という限られた時間でみつけて、
手を動かして、完成形にもっていくと。
ちなみに、完成していなかったチームはどこもありませんでした。

3つ目としては、このラピッドプロトタイピングの手法は、
もっと色々使えるんじゃないかと感じ、
それは道具としてもっと遊んでいいような気すらしました。
要は、コミュニケーションツールとして、偏愛マップとか、
マインドマップとか、GTD、ライフハック系としてもいいですけど、
とにかく使えるなあと感じました。
別にそういうことをあえて「ラピッドプロトタイプ」といわなくても、
いいんですけどね。

4つ目は、規模の大小の問題です。
パスタはだいたい30cmくらいですか、それを数本重ねた距離なら
結構すぐにものができます。長い棒を作るならなんとか。
しかし、それをもっと長くすると、僕らのチームでは1mこえると
厳しい点でしたが、距離が長くなると当初の予定とは
全然違う話になるという講師からの話にもありましたが、
ラピッドでつくっていく、いけてしまう魅力もあるものの、
結局「でかい」ものには向かないかもしれないと。
そういうデメリット的なものも見えました。
完成物がでも目の前にあるのは、すごく魅力的なんですよね。ホント。

5つ目は、パスタとセロテープ以外で面白くできないかという
僕の課題みたいなものです。
結局、擬似テーマ、例えばMBAコースでいえば、ケースメソッドに
近いものでしょうか。そういうのではなくて、実際のものでやりたい。
もちろん、パスタとセロテープは、コンピュータで何か創るというところでは
ディスプレイ上での創作行為を、実際に別の形で転化した、シミュレートした
ことにはなるんですが、それとは別に、
実際の課題・問題でやれればもっと面白くなると思ったわけです。
実際にやっているからこそ、面白いという逆算もできますけどね。
これは、テーマにもよりますけど、ものを創るというところでは、
かなり強く使える手法だなとまたまた感じたわけです。


講師は、JamesとAndreasのお二方。
勉強になりました。あざっす!!


関連リンク:
IAMAS OPEN HOUSE 2007
公開講座プログラム
IAMAS

関連リンク2:
LEPIP合宿まとめページ