選択しないという選択肢を選ぶには、選択肢というものが2つ以上なければ、そうすることができない。
それと同じように、感度を上げるには、そもそも感度とはどういうものかを捉え、いくつかのアンテナを意識し、
そいつを複数立てる必要がある。

人だと分かりやすいが、あの人に聞けば大体分かるとか、情報が集まってくるとか。
逆発想でいくと、あの人に聞いても分からない、あの人はどうも駄目だというところかでもいい。

基本的に、
1.発見・知覚・認知
2.収集・分析・整理
3.消化・確認
のような気がする。カンだ。

アンテナは、まず高いところ、見晴らしのよいところ、さえぎるものがないところ、に立てるのがいい。
という意味で、あまり人が知らないことや、風通しの良いところ?などがいいかもしれない。

立てたら、じっと待つ。わけではないが、発見したらすばやく消化できるように取り込み体勢を整えておくこと。
そうしないとおそらく、アンテナの動きは鈍いし、意味がない。

1つ立ててコツがつかめたら、2本目を立てる。

さて、このアンテナとは一体何か。
それは情報が集まってきてそれを自分が加工してうまく取り込んでいき「易い」ものを指す。
例えば、RSSリーダーはその1つだし、ソーシャルブックーマークもそうだ。
これだけだと、Web2.0な話になりそうなので、そうでもなく、
自分が購読している雑誌とか、新聞。それから本もそうだし、ある程度カテゴリにまとめてしまうといい。

人をアンテナにするというより、フィルタリングをかけるといったほうが分かりやすいか。
メールにウィルスがこないように、フィルターをかけるということをする(例えばメールアドレスでブラックリストに載せるとか)がそれと同じように、ある人の知見した情報を自分に「詳しく教えて欲しい」といった場合に、
得意分野だとか精通しているものについては「惜しみなく」教えてくれる場合が多い。
なぜならそれらは、朝飯前の話であって、細かい情報はゴマンとあるわけで、出し惜しみなぞしない。

そういう人が大勢いればいるほどいい。ただ逆に自分の精通しているものがないと、
単に力を貸して欲しいというだけになって、あまり対等な関係にはならないかもしれない。
もちろんそこらへんは腕次第だ。

本の著者というのもアンテナになる。この人の書くものはこういう傾向があるとか、
思想的なものではなく、その人の考えはやはり著作に現れているので、いくつか追っていけば大体分かるわけだ。

ブログもそうだが、Webサイトも同じことが言える。

そういうものは「うまく」使った方がよく、汚染される必要は全くない。
とくに、考え方なんぞは、その人の自由であって、批判の対象が間違うと、単なる事実確認の会話にしかならないとか。

感度を上げるには、秘訣はなく、地味にやるしかない。
いわば練習であり、いわば常に面白くを意識するということでしかない。

色々な情報が集まって情報達を編集して狙い通りにいくと、面白くてたまらないんですよ。