面白い。

未知を読むとは、既知を読むとの対。
アルファ読み、既知を読むに対して、ベーター読み、未知を読むということ。

1981年時点で、若い人は活字離れといってる。なんだか、面白いね。
時代は繰り返すということか。

個人的には、分かりやすいこと=既知を読むこと=歯ごたえがないということになる気が。
哲学は固いし、既知な事実もあるけど、未知が多いし、分かりづらい…
という意味で、哲学は流行らないというのは分かる気がする。
成功哲学という意味での哲学は…哲学じゃないっすね。あれは教えの意ですね。

分かりやすいことの危険を、以前誰かが本に書いてた気がする。
それと同じようなことが少しだけあった。そこが印象深い。
他にもいくつか気になる個所はあったけど、省略。

分かりやすいということについて、いくつか。

分かりやすく教えるのは確かに良い面はある。ただそれだと、分からないことに対しての免疫というか、
分からないことがあった場合どうするかという力が低下する気はする。

それは、分かりやすく教えるなという意味ではなく、何事にも長所、短所があるってことかな。

分かりづらいものは、分かりづらいだけに考えなきゃいけない。
けど、分かりづらいがスルーされる可能性も高いわけ。悲しいけど、そういうものかな。

分かりづらいものを賛美するつもりは毛頭ないといいつつ、
ただ、分かりやすいものばかり読んでいると、分かりづらいものを前にして、
分かりづらいからいいかあ・・となるかもしれないってことが言いたいだけ。

分かりやすいものも、分かりづらいものも、読む。それがRM。
よし、珍しく決まったぜ(あほ


4061456334読書の方法―未知を読む
外山 滋比古

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