このモデルは、僕の解釈では、
「商品の価格帯を複数設けて、ピラミッド上、つまり階層を設ける。
低価格の商品の意図は、他社が参入できないようにファイアウォール(防火壁)を作るために。
高価格の商品は、大枚はたいてもコレクター的に、それだけ価値があると思う人向けに売る。」

こうすることで、低価格の商品は、他社の参入を食い止める。
同時に、自社の低価格商品を買った人が、自社のより高い商品を買う可能性も出てくる。
高価格商品は、売上個数は少なくとも、一つで高売上高利益が出せるかもしれない。

重要なのは、ここでは「バービー人形」の例があり、低価格は10ドル、高価格は200ドル。
低価格は子どもたち、高価格はシニア向け(昔、バービー人形で遊んだ世代が懐かしがって買うのかな)という風になっている。
つまり、低価格、高価格は、同じ商品での価格帯ということ。

また、ここでは「ガソリン」の例も出てくるが、ガソリンのピラミッドはバランスが悪く均一のピラミッドをしてないないことが問題のような。なぜそうなるかは、高価格のガソリンがそれに見合った機能やニーズを満たしていないか、ガソリンは車が動けばいいという認識の人が多い可能性があるようだ。


このモデルは、独占市場を作れる感覚に陥りそうだが、問題は、ファイアウォールの強弱に関わりそうだ。
つまり、低価格商品に参入できないようにしても、そこに力を集中すれば、崩せるかもしれない・・・。

つまり、ピラミッドの形成が全てということになりそうだ。
ピラミッドをバランスよく作ってしまえば、おそらくファイアウォールは破られないような気がする。

パソコンなどでのパッケージソフトは、とくにプログラミング関連では、スタンダード版、プロフェッショナル版などと分かれていることがある。
これは、ピラミッドというよりも、単に価格を分けたと考えた方が良いのだろう。

チャオ曰く「ピラミッドが異なる価格の単なる寄せ集めであってはならない」という。

がっちりしたピラミッドを作る。これは結構デカイ話だなあと思う。
よって、チャオが最初に、数十億ドルという話をしたのだろう。

うーん、面白い。