どちらかというと中小企業経営者にとって良い本かなと思いました。といいつつも、所詮は学生の所感。アテにならんです(笑)

印象に残ったのは、

「経営とは利回りを最大にすること」

とあります。
投資もこの利回りが重要ですね。
大企業だと、元が多いので利回りも多いような印象があったのですが、そうではなくて、中小企業のほうが利回りが多くなければならないそうです。

売上100億、500億、1000億、1兆などといけば、それはそれを締める利益も少なくなるというわけです。

ところが、売上1億や5億、10億なら、それに対する利益も多かろうというわけです。

運用というか、管理とか小回りが効くとかそういうことだと思います。


私たちは歴史的にまれな知識を持って育った

というのがあります。
ここでは、家を借金して建てることについて述べられています。
1960年代初期には、家を建てるときに、借金するのは非常識だったそうです。
今では常識のような気がします。

さらに土地神話の話も続くのですが、割愛です。

今はどうか分かりませんが、家を借りずに建てられるなら苦労しないわ、ということでしょう。
では一体どうすれば、何をすれば、家を長期ローンせずに買えるか・・・。
そういったことを考えることが重要だなとこの本から学べた気がします。

最後のあたりで、ビジネス万有引力の法則というのが出てきます。
これ面白いです。ここだけ読むだけでもいいかもしれませんね(笑)

その一つに
会社を大きくしてはいけない
というのがあります。
これは結局のところ、10億を1つの会社で稼ぐか、2億稼ぐ会社を5つ作るかという話です。
好みの問題でしょう。でも、僕の大好きな可能性という言葉が出てきます(笑)


まずは、選択肢は無限にあるということを理解しなくてはなりません。

あーここを太文字にしてほしかった!!
そういうことですね。

もう一つ面白い法則があります。
1・3・5の法則というのです。
これは、1億、3億、5億という感じで伸びたりするという話です。
これは会社の売上以外にも色々ありそうです。
例えば勤続年数とか。日本の話だけなんでしょうか?妙に気になるところです。

ちなみに大学は4年です。ですので、1年、3年は使えますけど、5年はないです・・。
5年を使える人は・・・医学部の人か、ちょっと単位不足の人か、大学休んじゃった人かそのああたりでしょう(どうでもいい)


著者は、当たり前のことを言っています。と冒頭で述べています。
その通り当たり前のことなのでしょう、多分。

レストランや建物の減価償却率の耐用年数の罠!については、簿記の知識があって良かったです。早速使えた!
税についてももっと知識入れておかないと何か国など(などというのがポイント)に騙されそうですね。
白いウソというのがマイブームですが(だめじゃん)、そこらへんをかんがみて!?「白い罠」というのを造語としましょう。どんどん造語が増える。

僕にとっては、紹介された4つの指標「1人当たり経常利益、労働分配率、ROA(総資本経常利益率)、CRAO(総資本キャッシュフロー率)などは勉強になりました。
1人当たり経常利益については、5万ならみんなで温泉いったら赤字には笑いました。
直感的なもののほうが分かりやすくていいですね。

さあ、学ぼう・・!



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岡本 吏郎



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