森博嗣の新書。
著者はどちらかというか、小説家であり、ミステリとかSFみたいなイメージだったが、
この本はかなり面白い。
面白さは、著者は、小説家になるまで小説を書いたことがないということであり、
また、人生の目的とは、自由に生きる=自在に生きるということを獲得するというような
ことが書かれている。
著者の考えはすごく当たり前のことを述べているのだが、
例えば、今、自由がないと思っている人は、現状をどう認識しているかから始まり、
支配みたいなものがあるとき、そこから縛られないなら自由になれるという。
仕事がつまらないから辞めるというとき、仕事という支配から自由になるのだが、
実は、自由になったが、仕事がないということは、生活できないということになる。
そういった支配は考えていくと、逃れられるものではないというように思えるが、
そういう選択、判断から自由でいられるというのは自由だ。
例えば、著者のように成功をしてしまえば、何かする際に「お金」で困ることはないので、
選択肢も増えるし、選択した後の自由度も増す。
お金があればいいとかそういうことではない。著者はお金をいっぱいもちたいーというような
思想はないように思うし、また持っていても使い方をきちんと知っている。
こうするぞ、と思われているところを、裏切る。それも自由だ。裏切るというのは
いい意味で裏切るといったほうがうまく伝わるだろう。
抽象力の大切さみたいなことも書かれている。
具体的すぎて分からないというのもあるということだが、
実際にこれはよく分かる。具体例をあげてくださいといって、3つあげても、
じゃあそれは何を言おうとしているのか抽象例を1つあげることができなければ、
実は何も分かってないことになる。これは訓練というか、慣れのような気がする。
だから、抽象と具体の間を行き交うと自分が昔表現していたのは正解だったとうれしくなる(笑)
平易で読みやすく、さくっといけるが、自由とかそういうのに興味ない人は
あえて読んでみるとヒットするかもしれない(笑)
自由をつくる自在に生きる (集英社新書 520C)
著者:森 博嗣
販売元:集英社
発売日:2009-11-17
おすすめ度:
クチコミを見る
著者はどちらかというか、小説家であり、ミステリとかSFみたいなイメージだったが、
この本はかなり面白い。
面白さは、著者は、小説家になるまで小説を書いたことがないということであり、
また、人生の目的とは、自由に生きる=自在に生きるということを獲得するというような
ことが書かれている。
著者の考えはすごく当たり前のことを述べているのだが、
例えば、今、自由がないと思っている人は、現状をどう認識しているかから始まり、
支配みたいなものがあるとき、そこから縛られないなら自由になれるという。
仕事がつまらないから辞めるというとき、仕事という支配から自由になるのだが、
実は、自由になったが、仕事がないということは、生活できないということになる。
そういった支配は考えていくと、逃れられるものではないというように思えるが、
そういう選択、判断から自由でいられるというのは自由だ。
例えば、著者のように成功をしてしまえば、何かする際に「お金」で困ることはないので、
選択肢も増えるし、選択した後の自由度も増す。
お金があればいいとかそういうことではない。著者はお金をいっぱいもちたいーというような
思想はないように思うし、また持っていても使い方をきちんと知っている。
こうするぞ、と思われているところを、裏切る。それも自由だ。裏切るというのは
いい意味で裏切るといったほうがうまく伝わるだろう。
抽象力の大切さみたいなことも書かれている。
具体的すぎて分からないというのもあるということだが、
実際にこれはよく分かる。具体例をあげてくださいといって、3つあげても、
じゃあそれは何を言おうとしているのか抽象例を1つあげることができなければ、
実は何も分かってないことになる。これは訓練というか、慣れのような気がする。
だから、抽象と具体の間を行き交うと自分が昔表現していたのは正解だったとうれしくなる(笑)
平易で読みやすく、さくっといけるが、自由とかそういうのに興味ない人は
あえて読んでみるとヒットするかもしれない(笑)
自由をつくる自在に生きる (集英社新書 520C)
著者:森 博嗣
販売元:集英社
発売日:2009-11-17
おすすめ度:
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